質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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クローン病等の炎症性腸疾患では、尿路結石が起こりやすいのか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2020年12月 |
尿路結石の誘発因子は、①尿量低下または水分摂取不足、②尿中尿酸排泄量の増加、③酸性尿である。潰瘍性大腸炎やクローン病等の炎症性腸疾患では、尿酸結石を含めた尿路結石が2~12%に形成される。特に、小腸切除後や回腸瘻を有する炎症性腸疾患は、腸管から重炭酸イオンや水分を多量に喪失しやすい。重炭酸イオンの低下は、腎臓における酸の排泄を増すことにより代償され、尿pHの低下と食事後の尿アルカリ化の消失を招く。これに慢性的な下痢が加わることで、脱水、濃縮尿が惹起され、尿酸結石が生じやすくなる。
(高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版より)