公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

バルプロ酸ナトリウムの投与量を増加しても血中濃度が上昇しない理由は?(薬局)
薬効・薬理、体内動態
年月 2022年4月 

バルプロ酸は蛋白結合率が高く(90%超)、主にアルブミンと結合している。薬物が蛋白に結合する場合には飽和が生じるが、バルプロ酸では臨床治療域に飽和が観察される。バルプロ酸の投与量を増加して血中濃度が約100μg/mLを超えると、蛋白結合率に飽和が生じ、蛋白に結合できない遊離型バルプロ酸が増加する。遊離型バルプロ酸は、速やかに組織に移行するため分布容積が増大し、また、肝臓に移行したバルプロ酸は速やかに代謝を受けるためクリアランスも増大し血中濃度は上昇しにくくなる。ただし、むやみに増量すると血中濃度は上昇しないにもかかわらず、組織中の濃度が上昇して中毒を引き起こすことになる。低アルブミン血症の場合も、投与量を増加しても血中濃度が上昇しにくい。

ページの先頭に戻る