公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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リセドロン酸ナトリウムを起床時に服用できない。昼食後2時間の空腹時に服用してよいか?(薬局)
薬効・薬理、体内動態
年月 2023年4月 

リセドロン酸ナトリウムを含むビスホスホネート(BP)系薬剤の用法・用量に関連する注意として、「水以外の飲料(Ca、Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)や食物あるいは薬剤と同時に服用すると、BP系薬剤の吸収を妨げることがあるので、起床後、最初の飲食前に服用し、かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避ける」となっている。
健康成人男性を対象に、リセドロン酸ナトリウム5mgを単回投与し、食事の影響を検討した試験では、CmaxおよびAUC0-24は、いずれも絶食時>食前30分>食後3時間>食後30分となり、食後3時間でも、絶食時と比較して、吸収は低下した(表)。したがって、昼食後2時間の空腹時服用では、十分な薬効が得られない可能性が高い。


表 絶食時投与と食後投与の血漿中濃度の比較(健康成人男性)(n=11、平均値±標準偏差)

投与条件 max(ng/mL) AUC0-24(ng・h/mL)
絶食時投与 2.85±1.46 10.42±6.20
食前30分投与 2.11±1.25 3.83±2.27
食後30分投与 0.19±0.13 0.67±0.51
食後3時間投与 0.38±0.23 1.52±1.50

(ベネット錠・アクトネル錠のインタビューフォームより引用)

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