公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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ヨードチンキとポピドンヨードの違いは?効果に差はあるか?(医師)
薬効・薬理、体内動態
年月 2023年6月 

ヨードチンキは、赤褐色の液体でヨウ素とヨウ化カリウムをエタノールに溶かした消毒薬である。皮膚刺激作用が強く、粘膜(口唇・口内など)や目の周り、化膿している部位には使用できない。ポピドンヨードはヨードチンキの皮膚刺激作用を改善するために、水に溶けにくいヨウ素と高分子ポリビニルピロリドンとの複合体を水溶性にした消毒薬で、口腔や膣などの粘膜にも使用可能である。
血液培養時のそれぞれの皮膚消毒効果については、以下のガイドラインで次のように評価されている。
〔CUMITECH*血液培養検査ガイドライン〕
既知のデータからヨードチンキ製剤とクロルヘキシジン製剤はほぼ同等の効果があり、どちらもポピドンヨード製剤より効果的に汚染率を下げる可能性が示唆されている。
*:Cumulative Techniques and Procedures in Clinical Microbiology(臨床微生物学的検査における技術と手順の蓄積)にちなんでつけられた米国微生物学会出版の刊行する技術叢書
〔米国感染症学会(IDSA)ガイドライン〕
血液培養時の皮膚消毒には、ポピドンヨードよりもアルコール、ヨードチンキまたは0.5%を超えるクロルヘキシジン配合のアルコール製剤の使用を推奨している。これらの消毒剤は、ポピドンヨードより適切な皮膚への接触時間・乾燥時間を担保でき、血液培養時の汚染を軽減することが認められている。

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