質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ステロイド点眼薬の強さのランク分類はあるか?(病院薬局)
薬効・薬理、体内動態 |
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年月 | 2023年10月 |
ステロイド点眼薬は、結膜、角膜、虹彩など眼球の前方に位置する前眼部の炎症(アレルギー性結膜炎、春季カタル、虹彩炎等)に使用される。しかし、内服薬や外用薬(軟膏・クリーム等)のような効力比や抗炎症作用の強さによるランク分類はない。臨床の現場においては、炎症の重症度に応じて経験則的に使い分けている(表)。
表 ステロイド点眼薬の作用による分類
作用 | 一般名 | 主な商品名 | 濃度(%) |
---|---|---|---|
強 | ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム | リンデロン | 0.1 |
デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム | サンテゾーン | 0.1 | |
中 |
デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム | サンテゾーン | 0.02 |
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム | リンデロン | 0.01 | |
フルオロメトロン | フルメトロン | 0.1 | |
弱 | フルオロメトロン | フルメトロン | 0.02 |
(高村悦子:アレルギー 58(6),613,2009.より引用)