公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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鎮痛補助薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の作用機序は?(その他)
薬効・薬理、体内動態
年月 2015年1月 

痛みが発生すると、シグナルは脊髄から神経を通り脳へ伝えられ、痛みの部位やその強さが認知される。この時、脳では「下行性疼痛抑制系神経」が働き、痛みを抑制している。下行性疼痛抑制系神経は、神経伝達物質の中でもセロトニン作動性神経とノルアドレナリン作動性神経の2つの神経を賦活化し、脊髄での痛覚伝導を遮断することにより鎮痛作用を示す。
SSRIは神経終末へのセロトニン再取り込みを選択的に阻害し、細胞外セロトニン濃度を上昇させ、下行性疼痛抑制系神経のセロトニン作動性神経を賦活化することにより鎮痛作用を惹起する。SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)は両神経系を賦活化するので、鎮痛補助薬としてのエビデンスは多い。また、慢性的なストレス下では、セロトニンやノルアドレナリンが不足して痛覚が過敏となるため、抗うつ薬は慢性疼痛の背景にある抑うつ、不安等の心理的要因の治療にも有効である。

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