質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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鎮痛補助薬として副腎皮質ステロイドが使用されるが、作用機序と対象疾患は?(薬局)
薬効・薬理、体内動態 |
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年月 | 2012年1月 |
副腎皮質ステロイド(糖質ステロイド)は炎症反応の初期にホスホリパーゼA2の阻害とアラキドン酸の放出を抑制し、血管透過性・活性化酸素産生・白血球遊走などを抑制し、強力な抗炎症作用と抗浮腫作用を発現して炎症性疼痛を軽減する。また細胞膜安定化と組織膨化抑制により、炎症細胞自体の機能も抑制する。対象は、炎症による疼痛や浮腫、組織膨化によって疼痛が誘発されるリウマチ、膠原病、炎症と疼痛を伴う神経疾患、がん疼痛(骨転移、リンパ浮腫、神経浸潤・神経圧迫)、神経損傷急性期(頭蓋内圧亢進、脊髄損傷、末梢神経損傷)等である。