質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
オキシコンチンTR錠とオキシコドン徐放錠NX「第一三共」の違いは?(薬局)
薬効・薬理、体内動態 |
|
年月 | 2020年11月 |
いずれもオピオイド乱用防止のために開発された製剤である。製剤中のオピオイド含有量が多い徐放製剤は、乱用目的で製剤からオピオイドを抽出し、注射、吸入等の方法で使用されることがあり、米国では、オピオイド鎮痛薬の使用拡大に伴い、誤用・乱用が問題となっている。
乱用防止製剤 | 製剤的特徴 |
---|---|
オキシコンチンTR錠 | 錠剤の強度を高くし、粉末まで砕くことが困難な硬い製剤に設計されている。また、添加物であるポリエチレンオキシドは酸化エチレンの非イオン性ホモポリマーで、水和するとゲル状になるため、水での溶解が困難である。 |
オキシコドン徐放錠NX「第一三共」 | オキシコンチンTR錠の後発医薬品である。麻薬拮抗薬のナロキソンが添加されている。適正に服用した場合は、オキシコドンに拮抗作用を示さず鎮痛効果に影響しない。注射した場合は、オキシコドンの作用が拮抗される。 |