公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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消毒用エタノールはノロウイルスの消毒に効果があるか?(病院薬局)
消毒方法等
年月 2013年12月 

ノロウイルスの消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%・0.1%)や加熱(85℃、1分以上)が推奨されている。一般に「ノロウイルス」と呼ばれているのは、カリシウイルス科ノロウイルス属のヒトノロウイルスだが、ヒトノロウイルスは、細胞培養等ができず、消毒薬効果の評価が困難なため、同じカリシウイルス科の代替ウイルスを用いて評価されている〔マウスノロウイルス(ノロウイルス属)、ネコカリシウイルス(ベシウイルス属)〕。消毒用エタノール等のアルコールは、ネコカリシウイルスを用いた実験により、ノロウイルスに対する殺菌力が劣るとされてきた。しかし、ヒトノロウイルスに、より類似しているマウスノロウイルスを用いた実験で、70vol%以上のエタノールの有効性が報告され、消毒用エタノール(76.9~81.4 vol%)も有効と推定されている。ただし、ノロウイルスはエンベロープを持たないため、アルコール抵抗性が強く、二度拭きを行う(清拭して約15秒後に再び清拭)。また速乾性アルコール手指消毒薬を使用時は、石鹸と流水による手洗い後に、30秒間以上の接触時間を保つことができるよう十分量(約3mL)を用いる。

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