公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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医療機関等で手荒れに使用する皮膚保護剤は、消毒薬の効果に影響するか?(薬局)
消毒方法等
年月 2020年2月 

手洗いや消毒薬は皮脂を除去し角質層の水分を失うため、皮膚が乾燥し手荒れを引き起こす。手荒れ部位では細菌の付着が増進され、細菌汚染を引き起こしやすくなる。
皮膚常在菌として多く存在する表皮ブドウ球菌と一過性細菌とされる黄色ブドウ球菌を使用し、皮膚保護剤の消毒用エタノール(76.9~81.4%)の消毒効果に及ぼす影響を検討した試験がある(普通寒天培地に、皮膚保護剤塗布面を基準に上層、上下層、下層に細菌を塗布し、消毒薬を散布)。その結果、皮膚保護剤は消毒効果に影響を与えなかったが、皮膚保護剤塗布後の乾燥の有無が消毒効果に影響を与えることが示された。十分な消毒効果を得るには、手洗い後に皮膚保護剤を塗布し、十分に乾燥させた後に消毒薬を使用することが必要と考えられる(赤江尚子ら:富山大学看護学会誌 12(1),37,2012.)。
※医療機関等で使用される皮膚保護剤は、皮膜形成能を有し、皮膚のバリア機能を補完することで、刺激から手肌を保護する効果がある。まんべんなく擦り込み、よく乾燥させて使用する。

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