公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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薬剤誘発性褥瘡とは?原因薬剤にはどのようなものがあるか?(病院薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2022年5月 

薬剤誘発性褥瘡は、不適切な薬物投与(重複投与や過量投与、誤投与など)により過鎮静から無動となり、外力が発生し褥瘡を発症するとされている。また、被疑薬の中止により活動性が上昇、外力が取り除かれることが特徴である。
2020年の日本褥瘡学会の報告では、原因薬物として、催眠鎮静剤・抗不安剤(39.4%)、全身麻酔薬(15.9%)、精神神経用剤(15.7%)、麻薬(13.0%)が上位を占めていた。その他、褥瘡の発症リスクに影響を与える可能性のある薬剤として、解熱鎮痛消炎剤、利尿剤、腫瘍用薬、副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤などがあげられている(皮膚褥瘡外用薬学会より)。
過去に報告されている薬剤誘発性褥瘡では、基礎疾患に認知症があり、入院前のADLは歩行可能だったが、認知症に伴う周辺症状に対して使用されていた鎮静作用のある薬剤により、過鎮静から無動となり褥瘡を発症していた(溝神文博:薬局 70(6),1392,2019.より)。

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