公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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授乳中にリリカを服用して問題ないか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2024年4月 

リリカ(プレガバリン)は、神経障害性疼痛や線維筋痛症に伴う疼痛に対する治療薬である。添付文書では、「本剤投与中は授乳を避けさせること。本剤はヒト母乳中への移行が認められている」となっている。
海外の評価は、「ヒトでのデータは限られているが、潜在的なリスクを考慮した上で恐らく授乳可能」、「データは限られているが、母乳中の濃度は低いとされる。しかし、よりデータが集まるまでは他の薬剤の使用が望ましい」となっている。
他薬に変更できず、服薬中に授乳する場合は、乳児の神経症状等を十分に観察する必要がある。
リリカカプセル・OD錠インタビューフォームより
(乳汁への移行性<外国人データ>)
産後12週間以上の授乳婦(10例)に、プレガバリン150mgを12時間ごとに投与(300mg/日)した時、プレガバリンは母乳に移行し、母乳中の定常状態における平均濃度は、母体血漿中の約 76%であった。乳児の平均母乳摂取量を150mL/kg/日と仮定すると、プレガバリンの乳児への 1 日あたりの平均曝露量は0.31mg/kg/日(体重換算すると母体投与量の約7%)と推定される。

プレガバリンを1日2回経口投与したときの3日目における薬物動態パラメータ

AUCτ(μg・h/mL) Cmax(μg/mL) Tmax(h) T1/2(h)
母体血漿 32.50(24) 4.670(18) 2.01(1.00-3.00) 5.624±0.657
乳汁 24.64(27) 2.474(30) 4.63(3.08-6.16) 8.117±3.087

AUCτ:定常状態における0時間から投与後12時間までの血漿中濃度-時間曲線下面積
*AUCτ、Cmax:幾何平均値(CV%)、Tmax:中央値(範囲)、T1/2:算術平均値±標準偏差
(幼若動物を用いた毒性(ラット))
7および21日齢のラットに2,500mg/kg以下の用量を単回経口投与しても、死亡および一般症状は観察されなかったが、体重増加量の減少が認められた。7日齢の幼若ラットに7週間反復経口投与した試験では、50mg/kg以上で歯ぎしり、自発運動の亢進および体重増加抑制が観察された。

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