質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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エナジア吸入用カプセルを間違って飲んでしまった。問題ないか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2024年5月 |
エナジア吸入用カプセルは、インダカテロール酢酸塩(β2刺激薬)、グリコピロニウム臭化物(抗コリン薬)、モメタゾンフランカルボン酸エステル(副腎皮質ステロイド)の3成分を配合した喘息治療の吸入用カプセルである。注意事項として、「必ず本剤専用の吸入用器具を用いて吸入し、内服しないこと」となっている。
各成分のバイオアベイラビリティは下表のとおりであり、誤って内服しても急激に副作用が発現する可能性は低いと考えられるが、各成分による副作用発現に関し、慎重に経過を観察する。
・ β2刺激作用による症状:頻脈、振戦、動悸、頭痛、悪心、嘔吐、傾眠、心室性不整脈、代謝性アシドーシス、低カリウム血症および高血糖等
・ 抗コリン作用よる症状:口内乾燥、動悸、排尿困難、眼圧上昇、便秘等
・ 副腎皮質ステロイド剤による副腎皮質系機能抑制
インダカテロール | 吸入投与時に対する経口投与時の相対的バイオアベイラビリティは約46%。消化管からも吸収されることが考えられる。 |
グリコピロニウム | 経口投与時の絶対バイオアベイラビリティは約5%。全身吸収性は低いと考えられる。 |
モメタゾン | 吸入投与時に対する経口投与時の相対的バイオアベイラビリティは約10%。全身吸収性は低いと考えられる。 |