質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ヒスタミンH1受容体拮抗薬でけいれんを起こしにくいものは何か?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2011年2月 |
ヒスタミンは中枢神経系において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、中枢のヒスタミンH1受容体は、抗けいれん作用も有している。ヒスタミンH1受容体拮抗薬による催けいれん作用が幼弱動物で認められており、GABA(γ-アミノ酪酸)などによる中枢神経の抑制系が十分に発達していない乳幼児では、ヒスタミン系が神経の抑制系として働いている。血液脳関門を通過し、脳内に移行したヒスタミンH1受容体拮抗薬は、ヒスタミンニューロンによる抗けいれん作用を阻害し、特にてんかん素因のある小児や脳内の神経細胞の未熟な乳幼児ではけいれん等を誘発する。血液脳関門を通過しにくく、ヒスタミンH1受容体占拠率の低いヒスタミンH1受容体拮抗薬は、フェキソフェナジン、エピナスチン、エバスチンなどである。