質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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薬の副作用でQT延長の症状と発現するリスク要因は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2011年5月 |
心電図のQT間隔は心室筋の電気的収縮時間を表し、QT間隔の延長は心室の脱分極からそれに続く再分極までの時間の延長を示す。再分極の遅延は不整脈が発生し易い電気生理学的な環境を生じ、心室期外収縮やTorsade de Pointes(TdP)型の心室頻拍を起こして突然死を誘発する可能性がある。非発作時には自覚症状はなく無症状だが、発作時は突然に脈が乱れ、めまい、動悸、気分不快が生じ、重症の場合には意識消失や突然死が起こる。
QT延長のリスク要因:電解質異常(低カリウム血症、低マグネシウム血症)、徐脈、うっ血性心不全、女性、65歳以上、先天性QT延長症候群、遺伝子多型(心室再分極予備力の低下)、QT延長を起こしやすい薬物(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、クラスIa・IIIの抗不整脈薬、モキシフロキサシン、ドンペリドン、ハロペリドール、クロルプロマジン、三環系抗うつ薬等)の併用等。