質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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17歳の人がジフェンヒドラミンを100mg飲んだらしいが、中毒症状や処置は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2011年7月 |
抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンのヒト推定致死量は20~40mg/kg。大量摂取時には、口渇、悪心・嘔吐、下痢、めまい、頭痛、傾眠、痙攣、血圧上昇、不整脈、呼吸不全などの中毒症状が発現する。一般に小児では、中枢神経系の興奮の後、抑制状態が発現する。小児で50~100mg以上、成人で100~150mg以上服用し、過量投与の症状があり、服用後4時間以内であれば、催吐、胃洗浄を行い、活性炭、下剤を投与する。呼吸不全には呼吸管理を行い、不整脈や痙攣には対症療法を行う。抗コリン作用により消化管の蠕動運動が抑制され、胃内容排泄時間が延長しているため、多少時間が遅れても胃洗浄を行う価値がある。分布容積が大きく、蛋白結合率が高いため、血液透析による薬物除去は期待できない。