公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

イスコチン(イソニアジド)で手のしびれが起こることはあるか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2015年4月 

(発症機序)
イソニアジドは、ビタミンB6群のリン酸化に必要なpyridoxal phosphokinaseを阻害すること、及びpyridoxal phosphateとキレートを形成することにより、体内のピリドキシン(ビタミンB6)不足状態を生じて末梢神経障害を起こす。

(臨床症状)
初発症状は足のしびれ感やチクチクした痛み等の感覚障害が起こり、進行すると筋力低下や歩行障害が出現する。下腿痛、四肢末梢の触覚や温痛覚の低下、振動覚低下、遠位部の腱反射減弱等がみられ、重症例では、遠位部の筋力低下、筋萎縮、時に重篤な視神経障害も出現する。
(発症時期・要因)
低用量で6ヶ月後、高用量で2~3ヶ月以内に出現し、常用量(3~5mg/kg/日)の2%、6mg/kg/日の17%で末梢神経障害が出現する。
(治療)
ビタミンB6製剤を投与する。一般にイソニアジド投与時には末梢神経障害予防のため、ビタミンB6製剤を併用する。服用中止後の回復は、軽症例では早いが、重症例では数ヶ月から数年以上を要する。

ページの先頭に戻る