質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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サラゾピリン(サラゾスルファピリジン)を潰瘍性大腸炎の男性が服用した場合、妊娠への影響はあるか?(医師)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2011年11月 |
サラゾスルファピリジンにより造精機能障害が起こる可能性があり、精子数減少や精子運動性が低下する。また、動物実験において精子運動能低下、受精率・着床数・胎児生存数低下、精子先体反応の抑制、妊よう性の低下等が報告されている。造精機能への影響は可逆性で2~3ヶ月の休薬により回復し、自然妊娠も期待できる。サラゾスルファピリジンは腸内細菌により有効成分の5-アミノサリチル酸とスルファピリジンに分解されるが、スルファピリジンが精巣上体におけるアクロゾーム膜タンパクの合成を抑制して不妊の一因となることが、ラットの研究で示唆されている。5-アミノサリチル酸製剤のメサラジン(ペンタサ等)は男性不妊の報告はない。