質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ACE阻害剤による副作用の咳はどんな咳か?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2011年12月 |
ACE阻害剤(アンジオテンシン変換酵素阻害剤)による咳は、呼吸器疾患により起こる「咳」とは全く異なる。一般に痰がからまない乾性で持続性の咳(空咳)で、「喉の狭窄感・違和感」である。夜間に多く、女性、非喫煙者に起こる傾向があり、投与数週から数ヶ月後に出現し、投与中止により通常1週間以内に消失する。原因として、咳反射は気管支の刺激受容体の1つであるC受容体を刺激するブラジキニンやその刺激によって放出されるサブスタンスPにより亢進するが、これらの物質はアンジオテンシン変換酵素により分解される。ACE阻害剤はブラジキニンやサブスタンスPの分解も抑制するため、咳が発現すると考えられる。