質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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高脂血症でエパデールを服用中の患者の抜歯をするが、休薬期間は?(歯科医師)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2012年1月 |
エパデール(イコサペント酸エチル:EPA)は血小板膜リン脂質に取り込まれてEPA含量を増加させ、血小板膜からのアラキドン酸代謝を競合的に阻害することによりトロンボキサンA2産生を抑制し、血小板凝集を抑制して抗血小板作用を示す。一般に、抗血小板薬は出血を助長して抜歯時の止血が困難となるおそれがあるので、休薬が必要となる。エパデールの場合は血小板との結合は不可逆性であり、血小板の寿命(約7~10日)が休薬期間となる。ただし、抗血小板薬(アスピリン等)やワルファリンなどによる抗血栓療法中の患者の場合には、休薬は行わずに抜歯をし、十分な局所止血処置を行うことが望ましい。