公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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10ヶ月児に蜂蜜を食べさせたらしいが、大丈夫か?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2012年3月 

蜂蜜にはボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあり、乳児が摂取して、芽胞が腸管内で発芽・増殖し、産生された毒素が吸収されて乳児ボツリヌス症を発症する可能性がある。潜伏期間は3~30日。臨床症状は、大半の患者は便秘状態が数日続き、脱力状態になり、哺乳力が低下し泣き声が小さくなる。特に、顔面は無表情となり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなる。眼瞼下垂、瞳孔散大、対光反射が緩慢になるなど、ボツリヌス食中毒と同様の症状が認められる。頑固な便秘のために、便から長期間(1~2ヶ月)菌が排泄されることもあり、二次感染に注意が必要である。治療はまれに抗菌薬投与による除菌を行うこともあるが、抗毒素療法は一般には行わない。ヒトの腸内で芽胞が発芽・増殖するのは生後2週~8ヶ月の乳児で、これ以外の年齢では一応安全とされる。予防対策として「1歳未満の乳児には蜂蜜を摂取させない」ように注意喚起されている[厚生省(現厚生労働省)1987年10月通知]。

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