質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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β遮断薬で肺水腫が起こるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2017年2月 |
肺水腫は、血清が血管外に漏出し組織間液が増加して、さらに肺胞内へ漏出した状態である。肺水腫の発生機序は、左心機能の障害での肺静脈圧上昇による心原性肺水腫、血管内浸透圧の低下、体内水分量の増加等による圧上昇型肺水腫と、急性肺損傷(ALI)/急性呼吸窮迫(促迫)症候群(ARDS)で代表される透過性亢進型肺水腫に大別される。一般に、薬剤性肺水腫は非心原性肺水腫が多いが、β遮断薬による肺水腫は心原性肺水腫で、陰性変力・変時作用により、心筋収縮能低下、心拍数低下など血行動態に影響を与え左心不全を誘発し、肺水腫を起こす。