質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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使い捨てカイロで低温やけどが起こることはあるか?注意点は?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2012年12月 |
低温熱傷(やけど)は、短時間の接触ではひどい熱傷を生じない、体温以上60℃以下の熱源への長時間の接触と、圧迫による局所循環障害が加わった状態で起こる。使い捨てカイロ、湯たんぽ、電気あんか等の冬に長時間身体にあてて使用する暖房器具のほか、ノートパソコンの長時間使用時や携帯電話の異常発熱等でも起こることがある。特に血流を圧迫する使い方や、知覚障害や糖尿病等の神経障害、泥酔等の熟睡中に起こりやすい。一般的に44℃では3~4時間以上、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分の接触で発生する。皮膚表面の変化や痛みは少ないが、実際は熱傷深度が深く、皮下組織の壊死など重症化し、植皮手術が必要になることもある。使い捨てカイロ使用時の注意点は以下のとおり。
貼るタイプ:
必ず衣服の上に貼り、同じ個所に長時間貼らず、貼ったまま眠らないようにする。さらに貼った部分を圧迫して血流が悪くなると熱傷の進行が早まるので圧迫しないようにする。
靴用・靴下用:
酸素の少ない靴の中での使用を設定しているため、靴を脱いだ状態での使用や目的部位以外での使用では酸化反応が過剰に起こり、高温になる危険性があるので避ける。また開封後は放置すると高温になるため、使用直前に開封する等の注意が必要である。
また、こたつや電気カーペットでは眠らない、湯たんぽや電気あんか等は寝る時には身体から離したり布団から出すなど注意が必要である。