公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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妊娠中に使用できる気管支喘息治療薬は何か? (一般) 
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2018年12月 

喘息コントロールの不十分により、周産期死亡率の増加、妊娠高血圧症候群、早産、胎児発育不全等の妊娠合併症の増加が知られており、良好にコントロールしておくことが重要である。
長期管理薬では、吸入ステロイドが第一選択薬として推奨されている。吸入ステロイドのみではコントロールが得られない場合には、長時間作用型吸入β2刺激薬、テオフィリン徐放製剤、貼付用β2刺激薬等を追加する(表)。
          表 妊娠中の喘息患者に使用できると考えられている薬剤

分類

薬剤

注意点
吸入薬 ステロイド薬 ヒトに対する安全性のエビデンスはブデソニドが最も高い。
β2刺激薬 短時間作用型吸入β2刺激薬(SABA)に比べて、長時間作用型吸入β2刺激薬(LABA)の安全性に関するエビデンスはまだ少ないが、同等と考えられている。
抗コリン薬 長期管理薬としての安全性のエビデンスは乏しく、発作治療薬としてのみ安全性が認められている。
クロモグリク酸ナトリウム
経口薬 テオフィリン徐放製剤 血中濃度の変化をモニターする。
β2刺激薬
ステロイド薬 プレドニゾロン、メチルプレドニゾロンは胎盤通過性が少ないので、長期管理での重症例、中等症以上の発作例で使用が考慮される。
ロイコトリエン受容体拮抗薬
抗ヒスタミン薬
妊娠中の投与は有益性が上回るときのみが推奨されているが、妊娠を知らずに服用していても危険性は少ないと考えられている。
注射薬 ステロイド薬
アミノフィリン
0.1%アドレナリン 皮下注射はやむを得ない時に限り、一般的に妊婦には避ける。
貼付用 β2刺激薬 吸入薬や経口薬に準じて安全と考えられるが、エビデンスはまだ少ない。

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