公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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結膜炎を繰り返し、そのたびにステロイド点眼液を使用しているが、白内障にならないか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2019年2月 

ステロイド白内障は、ステロイドの全身投与あるいは局所投与により生ずる白内障で、両眼性の水晶体後嚢下混濁が特徴である。局所投与は全身投与に比べ白内障の頻度は低いが、長期投与では細隙顕微鏡による詳細な経過観察が必要である。
内服薬と吸入薬が原因となりやすく、発症要因として投与量、投与期間、年齢等の報告があるが、一定の見解は得られていない。内服薬の1~4年未満の投与では、後嚢下白内障が中等量投与群(プレドニゾロン換算で10~15㎎/日)の11%、大量投与群(同15㎎/日以上)の78%に生じ、4年以上投与では中等量投与群の57%、大量投与群の83%に生じた報告がある。また、小児では成人と比べ、少ない総投与量、短い投与期間で白内障を発症しやすいとの報告がある。
ステロイド白内障に対する有効性が確認されている薬剤はなく、視機能障害が強ければ投与中止または減量する。加齢白内障では一旦生じた水晶体の混濁は消失することはないが、ステロイド白内障ではその可逆性も報告されている。

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