公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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健康食品のノコギリヤシで肝機能が悪化することはあるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2019年3月 

ノコギリヤシ(ソウパルメット、Saw palmetto)は北米南東部のヤシ科の植物で、中国語名は「棕櫚子(しゅろし)」である。薬用部位は実で、中国では古くから泌尿器疾病の治療薬 (漢方) として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきた。前立腺肥大症に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されていたが、現時点では効果がないことが示唆されている。摂取により、急性肝炎や肝機能障害の健康被害の報告がある。

・15年以上前にアルコール依存症だった55歳白人男性が、前立腺肥大のため約4年間断続的にノコギリヤシを摂取し、急性肝炎および膵炎を生じた。ノコギリヤシの摂取をやめると回復し、再度摂取すると膵炎と肝炎を発症したため、ノコギリヤシ摂取との関連性が強く疑われた。

・58歳男性 (Caucasian) が良性前立腺肥大の改善を目的に、市販のノコギリヤシサプリメントを3カプセル/日 (乾燥抽出物900mg含有) 、ベリーパウダーを660mg/日で1週間摂取したところ、右季肋部の激しい痛みと無力症をおこし、急性肝機能障害と診断された(イタリア)。

(国立健康・栄養研究所の健康食品の安全性・有効性情報の素材情報データベースより)

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