質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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副腎皮質ステロイドで副腎不全が起こった場合、どのくらいで回復するか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2019年3月 |
副腎皮質ステロイドの投与時には、内因性の視床下部-下垂体-副腎機能の抑制が起こるが、短期間の投与であれば中止により機能はすぐに回復する。しかし、プレドニゾロン換算で1日1回10mgを半年投与すると副腎不全の状態となりうる。突然の中止や減量時に全身倦怠感等の症状を呈することが多い。いったん副腎不全をきたした例において、ほとんどが1年以内に正常機能まで回復すると考えられ、回復するまでの期間は副腎皮質ステロイドの補充が必要である。一般に補充開始時はプレドニゾロン換算で5mg前後(通常、ヒドロコルチゾン10~20mg/日)を必要とするが、その後、朝の服用前の血中コルチゾール値や副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)値を確認しながら補充量を漸減し、中止する。