質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
海外でカナグリフロジンによる下肢切断の警告があるが、日本での注意喚起は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
|
年月 | 2019年12月 |
国内臨床試験では、下肢切断関連の有害事象は認められていない。添付文書の「その他の注意」の「臨床使用に基づく情報」に、米国での大規模臨床試験の結果が記載され注意喚起されている〔プラセボ群よりも、下肢切断(特に足指)の発現頻度が有意に高かった(ハザード比:1.97、95%信頼区間:1.41-2.75)〕。また、カナグリフロジンを含むSGLT2阻害薬の医薬品リスク管理計画書(RMP)には、「重要な潜在的リスク」として記載され監視されている。発現機序は不明で、切断、末梢血管疾患、ニューロパチー、糖尿病性足部潰瘍の既往者は、下肢切断リスクが上昇する。服用中は、脚や足の疼痛・圧痛、ただれ・潰瘍、感染などの出現をモニターする必要がある。