公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

高齢者に使用すると、認知機能低下を起こす可能性のある薬剤は何か?(一般) 
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2020年4月 

高齢者に認知機能低下を起こしやすい薬剤として、抗コリン作用を有する薬剤が最も重要である。単独で抗コリン作用が弱くても、併用により作用が増強し、認知機能低下を起こしやすくなる。抗コリン作用を有する薬剤による記憶障害は、短期間の投与では可逆的で投与中止により改善すると言われているが、抗コリン作用が累積すると、認知症の新規発生リスクが上昇する可能性が示唆されている。
表 認知機能低下を理由とした「高齢者に対して特に慎重な投与を要する薬物リスト」の代表的薬剤

薬剤 推奨される使用法
抗精神病薬全般 定型抗精神病薬の使用はできるだけ控える。非定型抗精神病薬は必要最小限の使用にとどめる。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬 長時間作用型は使用すべきでない。トリアゾラムは健忘のリスクがあり使用すべきでない。他のベンゾジアゼピン系薬も可能な限り使用を控える。使用する場合、最低必要量をできるだけ短期間使用に限る。
三環系抗うつ薬 可能な限り使用を控える。
パーキンソン病治療薬
(抗コリン薬)
可能な限り使用を控える。代替薬:L-ドパ

オキシブチニン
(経口)

可能な限り使用しない。代替薬:他のムスカリン受容体拮抗薬
H1受容体拮抗薬
(第一世代)
可能な限り使用を控える。
H2受容体拮抗薬 可能な限り使用を控える。特に入院患者や腎機能低下患者では、必要最小限の使用にとどめる。

(日本老年医学会 高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015より)

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