質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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妊娠可能な家族性高コレステロール血症の女性の薬物療法は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2020年6月 |
ヘテロ接合体、ホモ接合体を問わず、妊娠計画の少なくとも3ヶ月前、および出産後の授乳期には、胆汁酸吸着レジン(陰イオン交換樹脂:コレスチラミン、コレスチミド)を使用する。それ以外の脂質異常症治療薬の安全性は確立していない。妊娠前から投薬に関するカウンセリングが必要である(家族性高コレステロール血症診療ガイドライン2017)。
分類 | 評価 |
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スタチン系薬 | 妊婦・授乳婦には禁忌。コレステロールとその産生物はステロイドや細胞膜の合成、胎児の発育に必須の成分である。スタチン系薬はこれらの産生を抑え、また、動物実験で催奇形性・有害事象の報告がある。 |
小腸コレステロールトランスポータ阻害薬 | 妊婦には有益性投与。妊婦の使用経験は少ないが、奇形や有害作用の頻度は増加していない。 |
胆汁酸吸着レジン | 妊婦に対する安全性が確立している。 |