公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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副腎皮質ステロイドによる小児の成長障害とは?(その他)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2020年9月 

副腎皮質ステロイドの長期使用による成長障害は、小児特有の副作用である。身長の増加は、骨の長軸方向への内軟骨性骨化によるが、副腎皮質ステロイドは骨端成長軟骨板に直接作用し、内軟骨性骨化を阻害することにより成長障害をきたす。また、成長ホルモン分泌やインスリン様成長因子(IGF)-Ⅰ等の働きを抑制することも知られている。
成長障害は用量依存性で、プレドニゾロン換算で0.2mg/kg/日以下であれば、発症リスクは軽減すると言われているが、年齢によっては低用量でも成長率の低下を起こす報告もあり、安全な服用量はない。また、吸入剤の高用量、長期使用により成長障害をきたした報告があるが、フルチカゾンプロピオン酸エステル換算で200μg/日以下であれば、概ね問題がないとする報告が多い。成長障害を回避するには、身長の変化を定期的にモニタリングし、早期の減量・中止、あるいは隔日投与が有効である。

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