質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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低ナトリウム血症を起こす薬剤は何があるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2020年12月 |
血清ナトリウム濃度の基準値は、136~147mEq/Lで、135mEq/L以下を低ナトリウム血症という。
機序 | 主な原因薬剤 |
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視床下部での抗利尿ホルモン(ADH)産生増加 | 三環系抗うつ薬、SSRI、MAO阻害薬、抗精神病薬(フェノチアジン系、ブチロフェノン系)、抗てんかん薬(カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウム)、抗悪性腫瘍薬・免疫抑制薬(ビンクリスチン、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド静注、メトトレキサート、インターフェロンα・γ等)、モルヒネ等 |
腎髄質でのADH作用増強 | 抗てんかん薬(カルバマゼピン、ラモトリギン)、糖尿病治療薬(クロルプロパミド、トルブタミド)、シクロホスファミド静注、NSAIDs |
ADH分泌閾値の低下 | カルバマゼピン |
尿希釈部での希釈尿生成障害+ADH 産生刺激増加 | サイアザイド系利尿薬、インダパミド、ループ利尿薬 |
その他 | ACE阻害薬、麻薬(MDMA、アンフェタミン)、ST合剤、免疫グロブリン製剤、PPI、アミオダロン、テオフィリン |