公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

造影剤を用いた検査を行う際に、併用に注意すべき薬剤は?(薬局)
相互作用
年月 2014年7月 

ESUR(欧州泌尿生殖器放射線医学会)ガイドライン「造影剤と他の薬剤との相互作用を回避するための簡易ガイドライン」には、以下の薬剤があげられている。

薬剤

備考

ビグアナイド系糖尿病薬

ヨード造影剤の投与により一過性に腎機能が低下した場合、ビグアナイド系糖尿病薬の排泄が減少し血中濃度が上昇するため、乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。
検査前の腎機能が正常な場合:検査時から服用を中止し、検査後採血で異常がなければ再開するが、検査後48時間は再開しない。
検査前の腎機能が異常な場合:検査前後48時間は服用を中止する。再開は、検査48時間後に腎機能悪化が認められない場合に限る。
緊急の検査が必要な場合:服用を中止し、水分補給、腎機能、乳酸アシドーシスの症状等に留意しながら実施する。

β遮断薬

副作用の気管支痙攣に対する治療効果およびアナフィラキシー様反応の発現時にアドレナリンの効果減弱の可能性がある。

腎毒性を有する薬剤

アミノグリコシド系抗菌薬、NSAIDs、抗腫瘍薬(シスプラチン、メトトレキサート等)、シクロスポリン等。
造影剤腎症発症のリスク上昇の可能性がある。可能であれば検査24時間前から服用中止が望ましい。

インターロイキン2
(IL-2)

遅発性副作用(掻痒、インフルエンザ様症状、発疹、下痢、悪心、嘔吐等)発現率上昇の可能性がある。
IL-2治療中止2年後でも認められているため、治療歴に注意する。

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