質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
α1受容体遮断薬のタムスロシンとノコギリヤシの相互作用はあるか?(一般)
相互作用 |
|
年月 | 2019年11月 |
ノコギリヤシ(ソウパルメット、Saw palmetto)は北米南東部のヤシ科の植物で、中国語名は「棕櫚子(しゅろし)」である。薬用部位は実で、中国では古くから泌尿器疾病の治療薬 (漢方) として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきた。過去に前立腺肥大症に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されていたが、海外での二重盲検無作為化試験において、現時点では効果がないことが示唆されている。α1受容体遮断薬を長期内服している前立腺肥大症患者が、ノコギリヤシ果実エキスを4週間服用したところ、α1受容体遮断薬の単独と比較して残尿量が有意に減少した報告もあり、作用が増強する可能性がある(国立健康・栄養研究所 健康食品の安全性・有効性情報の素材データベースより)。