質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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足首と上腕の血圧を測定して動脈硬化を調べる検査とは、どんな検査か?(薬局)
検査値・検査方法 |
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年月 | 2010年11月 |
足関節上腕血圧比(ABI:Ankle Brachial Pressure Index)は腕の血圧と足首の血圧の比を測定し、閉塞性動脈硬化症の鑑別診断・重症度判定に用いられる。通常、仰臥した状態で四肢の血圧を測定すると、足首の方がやや高い値になるが、動脈に狭窄部や閉塞部があるとその部分の血圧は低下する。狭窄や閉塞は下肢の大動脈に発生しやすく、下肢と上腕の血圧の比をとれば、狭窄や閉塞の程度を表すことができる。
ABI=足首の最高血圧÷上腕の最高血圧
※上腕血圧は、左右差が10mmHg以上の場合は高い方、10mmHg未満の場合は左右の平均値を採用
表 ABI基準値
1.30≦ABI |
足首の血圧が高め |
1.00≦ABI≦1.29 | 正常範囲 |
0.91≦ABI≦0.99 | 正常範囲だが境界領域 |
0.41≦ABI≦0.90 | 軽~中等度の閉塞または狭窄の可能性 |
ABI≦0.40 | 重度の閉塞または狭窄の可能性 |
(ACC/AHA米国心臓病学会 2005年診断基準に準拠)