公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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鉄欠乏性貧血時は、HbA1c値に影響するか?(薬局)
検査値・検査方法
年月 2016年3月 

HbA1cは、赤血球中のヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合した糖化ヘモグロビンであり、HbA1c値は総ヘモグロビンに対する糖化ヘモグロビンを%で表す。貧血は、赤血球の減少により血液単位容積中のヘモグロビンが正常値より減少した状態である。鉄欠乏の状態でヘモグロビンが減少すると、代償性に赤血球の平均寿命が延長する。その結果、HbA1c値は本来の数値より高い偽高値を示しやすくなる。一方、鉄剤を投与すると幼弱赤血球が増加し、赤血球の平均寿命が短縮して偽低値を示す。従って貧血時は、赤血球寿命に関連しない血糖コントロール指標の血清グルコアルブミン(GA)で判断するのが望ましい。

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