公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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BUN/クレアチニン比とは何か?(一般)
検査値・検査方法
年月 2020年8月 

蛋白質が分解されるとアンモニアが発生し、肝臓で代謝され尿素が産生される。尿素は腎臓の糸球体で濾過され、尿細管で約50%が再吸収されるが、腎機能の低下に伴って尿素の排出障害が生じ、血液中における尿素の窒素成分(BUN)が上昇する。そのため、BUNは腎機能の指標に繁用される。しかし、BUNは腎外性因子の影響を受けやすく、脱水症や心不全等の腎血流量が低下した状態では、尿細管から尿素窒素の再吸収の割合が増加し、血清クレアチニンに比べBUNの値が高くなる。そこで、BUN/クレアチニン比を計算することにより、腎外性因子の影響を推定することができる。基準値は約10で、10から乖離している場合、以下の腎外性因子の関与が考えられる。

BUN/クレアチニン比 考えられる腎外性因子
>10~20 ① 循環血液量の減少
下痢、嘔吐、過度の発汗、心不全、利尿薬、出血性ショック等
② 尿素窒素産生の亢進
高蛋白食、アミノ酸輸液、消化管出血等
③ 蛋白異化亢進
外科的侵襲、火傷、出血、重症感染症、癌、甲状腺機能亢進症、高熱、副腎皮質ステロイド、テトラサイクリン系抗菌薬等
<10 妊娠(循環血液量の増加)、多尿(尿崩症、マンニトール利尿等)、低蛋白食、重症肝不全等

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