質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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タケプロンOD錠(ランソプラゾール)の簡易懸濁法による経管投与は可能か?(薬局)
調製法等 |
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年月 | 2015年3月 |
プロトンポンプ阻害薬は胃酸に不安定なため、腸溶性コーティングが施されている。シングルユニット型の錠剤を粉砕すると腸溶性コーティングが破壊されるので、栄養チューブが腸まで入っているか腸瘻の場合以外は使用できない。タケプロンOD錠は約0.35mmの腸溶性細粒を含むマルチプルユニット型の口腔内崩壊錠で、常温の水で簡単に崩壊して細粒になり、腸溶性を保ったままチューブを閉塞させることなく安全・簡便に経管投与できる。ただし、タケプロンOD錠は添加物としてマクロゴール6000を含有し、マクロゴール6000の凝固点は56~61℃で、溶解時の温度が高すぎるとオレンジ色の腸溶性細粒が再凝固して、チューブに注入できないので注意する。また、水に崩壊させた時の耐酸性と溶出性は、懸濁後15分では問題ないが、60分後では耐酸性が規格を外れた報告がある。