質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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| 塩化アルミニウム外用液の調製法は？（薬局）
調製法等 |
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| 年月 | 2020年6月 |
| 調製法 | 備考 | |
|---|---|---|
| 院内製剤 | 20％塩化アルミニウムエタノール （処方）塩化アルミニウム・６水和物 20ｇ、注射用水 20ｍL、エタノール 全量 100ｍL （調製法） ➀有栓メスシリンダーに注射用水を加え、塩化アルミニウム・６水和物を入れて完全に溶解する（溶解後容量は約1.5倍となる）。 ➁エタノールを加えて混和し、最後に全量としてよく混和して製する。 （適応）多汗症（保険適応外使用） （用法・用量）就寝前に汗を拭ってから多汗部に塗布し、翌朝洗い流す （容器及び貯法）褐色瓶に入れ、遮光保存 （使用期限）６ヶ月 |
保険適応がないため、院外処方で交付する場合は自費。 |
| 薬局製造販売医薬品 | 塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液（【98】外皮用薬９－➀） （処方）塩化アルミニウム（Ⅲ）６水和物 20.0ｇ、ベンザルコニウム塩化物 0.02ｇ、 精製水または精製水（容器入り） 全量100ｍL （製法）以上をとり、溶解混和して製する。ただし、濃厚なベンザルコニウム塩化物液をとり、精製水または精製水（容器入り）で薄めて製することができる。ベンザルコニウム塩化物は少量のため倍液を用いる。ベンザルコニウム塩化物1ｇに精製水または精製水（容器入り）を加えて100ｍLとした液２ｍLを使用する。 （効能・効果）皮膚の殺菌・消毒 （用法・用量）必要に応じ、適宜患部に塗擦 （貯法）遮光した気密容器 （作用）アルミニウムイオンは収れん作用を有する。これに殺菌消毒剤のベンザルコニウム塩化物を配合したもので、腋臭に用いられる。 |
製造・販売には、薬局製造販売の許可・承認が必要。 |
※塩化アルミニウムは無水物と6水和物が試薬として販売されているが、無水物を使用すると調製時に白煙を生じて危険なため、必ず６水和物を使用する。
