公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

ナットウキナーゼには、どのような作用があるか?(一般)
食品・健康食品
年月 2023年10月 

ナットウキナーゼ(NK)は、275個のアミノ酸からなる一本鎖構造の納豆菌由来の線溶酵素で、血栓成分であるフィブリンに対し強力な溶解活性示す(1)。また、末梢血管を改善することで、血圧降下作用を示した報告がある(2)。これらの実験に用いられたNKは納豆菌培養エキスで、納豆に含まれるビタミンK2は除去されている。
(1)健康成人男性(12人)に、2000FUのNKまたはプラセボを単回経口投与し二重盲検クロスオーバー試験を行った。その結果、NK投与後6、8時間後の線溶系の亢進を示すD-ダイマーの濃度および4時間後の血中フィブリン・フィブリノゲン分解産物が有意に上昇した(p<0.05、p<0.05)。さらに血液凝固第Ⅷ因子活性は、4および6時間で有意に低下した(p<0.05、p<0.05)。また、血中アンチトロンビン濃度は2時間および4時間で高く(p<0.05、p<0.05)、活性部分トロンボプラスチン時間は、NK投与後2時間および4時間で有意に延長した(p<0.05、p<0.01)。ただし、すべての変化は正常範囲内であった。(Kurosawa Y.ら:Sci Rep.5,11601,2015.より)
(2)1日あたり、110mg(2000FU)のNKを、血圧高め(正常高値血圧またはⅠ度高血圧)の79人に8週間投与し、無作為化二重盲検プラセボ対照試験を行った。スクリーニングした67人の結果では、拡張期血圧はプラセボ摂取群と比較して有意に減少した(p<0.05)。

(Watanabe N.ら:薬理と治療47(8),1317,2019.より)

ページの先頭に戻る