公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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食品の調理の仕方でカリウム量を減らすことはできるか?(一般)
食品・健康食品
年月 2024年6月 

食品


中のカリウム(K)は、生野菜や果物、いも類、肉・魚などに多く含まれるが、水に溶けやすい性質のため、種類にもよるが、野菜やいも類は下茹で(茹でこぼし)することで20~50%、茹でずに水にさらすことで10~40%減少することができる。電子レンジ加熱や蒸す等の水を使わない調理では、Kを減らすことができない。
(ポイント)

野菜:切断面からカリウムが流れ出やすくなるように、細かく切って表面積を増やす。
・下茹でや水にさらしたあとは、流水で洗い流し、水気をしっかり切る。
・長時間水にさらすときは途中で水を変える。
肉や魚:茹でこぼしをすることで、Kを減らすことができるので、薄く切られているもの、細かく切られているものを選ぶ。
※茹でこぼしやみずにさらすと、うま味やビタミン、たんぱく質当もなくなるので注意する。溶出率の目安として、魚肉(さわらの背肉)と鶏ひき肉の煮出しによるKの溶出率の変化を調べた報告1)、2)があり(表)、処理温度が高くなるにつれて溶出量が多くなった。


さわらの背肉のK溶出率 鶏ひき肉のK溶出率
煮出し初期10分間 約30% 約95%
抽出温度 20℃:20.3%(20分間抽出)
40℃:22.1%(20分間抽出)
80℃:37.7%(20分間抽出)
20℃:71.7%(5分間抽出)
40℃:82.7%(5分間抽出)
60℃:89.1%(5分間抽出)
80℃:91.8%(5分間抽出)

さわら背肉は3cm×3cm×3cmの立方体に調整、鶏ひき肉は25g。
抽出溶液は材料の30倍の交換水とし、1Lのビーカーを用い、600Wの電気コンロを熱源とした。


1)中山美津子:高知学園短大紀要 12, 63, 1981.
2)中山美津子:ibid. 7, 41, 1976.

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