質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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クランベリージュースは尿路感染症の予防になるか?その作用機序は?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2017年10月 |
クランベリー(学名:Vaccinium macrocarpon、和名:ツルコケモモ)は、伝統的にアメリカの先住民が民間薬として尿道炎や膀胱炎等の尿路感染症に用いていた。多数の有用性を示す症例報告はあるが、コクランライブラリーによるメタアナリシスでは、クランベリーはプラセボ、水、無治療と比較して、症候性尿路感染症発生率を有意に低下させないことが示された。尿路感染症予防に対するクランベリージュースの有益性はわずかであり、推奨できないとしている(2012年7月、計4,473例が参加した計24件の試験。再発性尿路感染症の女性・小児、高齢者、妊娠女性、がん患者、神経因性膀胱または脊椎損傷患者を対象)。作用機序は、含有成分のプロアントシアニンによる尿路上皮細胞への細菌付着抑制効果等が示唆されているが、単一成分の作用ではなく、ポリフェノール等の相互作用によると考えられている。