質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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健康食品のキャッツクローとは何か?医薬品との相互作用はあるか?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2014年3月 |
キャッツクロー(Cat’s claw)はアマゾン原産のアカネ科蔓性一年草のハーブで、アルカロイド(リンコフィリン)、5環系オキシインドールアルカロイド、キノブ酸グリコシド、タンニン等を含有する。痛風やリウマチ等に良いと言われているが、ヒトでの有効性は不明確で、特定の抽出物等を摂取した場合にのみ変形性関節症およびリウマチに対して有効性が示唆されている。堕胎作用を持つ可能性があり、妊娠中は使用を避け、授乳中も十分なデータがないため、使用を避ける。また、ホルモン療法、インスリン投与中等は禁忌である。
医薬品との相互作用は、理論的に以下の可能性がある。
- 血圧を低下させる可能性があるため、降圧剤との併用により、低血圧を起こす。
- 免疫活性化の可能性があり、免疫抑制剤の作用に影響する。
- CYP3A4で代謝される医薬品の代謝を抑制し、それらの血中濃度が上昇する。
- タンニンを含有するため、鉄剤の吸収を阻害する。