質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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乳がんでタモキシフェンを服用中だが、大豆サプリメントを摂取して良いか?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2014年7月 |
大豆イソフラボンのゲニステイン、ダイゼイン等は、エストロゲン様作用と抗エストロゲン様作用を有する。ヒトにおいてタモキシフェンと大豆イソフラボンの併用についての臨床試験はないが、ヒトがゲニステイン、ダイゼインを経口摂取した場合、血漿中濃度は、in vitroにおいてエストロゲン作用を示す濃度に相当することが報告されており、食事として以外の大豆イソフラボンの経口摂取により、タモキシフェンの作用が阻害される可能性がある。メタアナリシスの結果から、食事として大豆摂取量の多いアジアでは乳がん罹患減少との関連がみられ、摂取量の少ない欧米では関連がみられなかったという報告等があり、食事で摂取する大豆イソフラボンは乳がんに予防的に働く可能性が示唆されてはいるが、サプリメントとしての高用量のイソフラボン摂取は、予防効果も安全性も確認されていない。乳がんの患者は、食事以外の大豆サプリメントの摂取は避けた方が良い。