質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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健康食品のイチョウ葉エキスを使用中の患者が手術予定だが、どのくらい前に使用を中止したら良いか?(病院薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2012年9月 |
イチョウ葉エキスに含有のテルペンラクトンのギンコライドは、PAF(血小板活性化因子)の拮抗作用を有し、血小板凝集抑制および血栓形成抑制作用があり、出血時間が延長する可能性がある。手術時の出血リスクを予測するためには、血小板凝集抑制作用や抗凝血作用の強度や発現機序および体内動態のデータが必要だが、イチョウ葉エキスはこれらのデータが不明のため、医薬品のように手術前の中止期間を詳細に設定することは困難である。手術予定者は少なくとも36時間前からの中止を勧める文献もあるが、米国麻酔学会では、手術の際に注意すべきサプリメントは、術前2~3週間は摂取を避けることを推奨している。