質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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イチジクの葉は、光毒性反応を起こすことはあるか?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2014年12月 |
イチジク (無花果) はアジア原産のクワ科の落葉低木で、葉は光感受性の強いソラレン類(psoralens)の psoralen、5-methoxypsoralen(5-MOP、bergapten)等を含むため、光毒性反応を起こす可能性があり、以下の報告例がある。
- 葉を煎じたものを日焼けローションとして塗布した2名 (25歳男性、36歳女性、イタリア) が日光に3~8時間暴露後、やけど、水疱が生じて医療機関を受診、加療により回復した。
- 3歳と6ヶ月の姉妹が、あせもに効果があるとのことで、自宅の庭でイチジクの葉40枚の煮汁を入れたプラスチックプールで真夏の炎天下に水浴びをした。翌日に妹の顔に色素沈着を伴う紅斑、体幹四肢にⅡ度熱傷に相当する強い紅斑とびらんを広範に認め、輸液管理とドレッシングにて加療した。また、水浴びを見ていた母親(27歳)の下肢にもプールの水がかかり、線状に色素沈着を伴う紅斑を認めた。