質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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健康食品のグリシンは、睡眠に対する作用があるか?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2013年10月 |
グリシンはアミノ酸のひとつで、生体内ではセリンより生合成され、クレアチン、ポルフィリン、プリン、グルタチオンの原料となる。グリシンの摂取により末梢血流が増加し熱放散を促し、睡眠と関係が深い「深部体温」が低下して、睡眠の質が向上することが示唆されており、ヒトに対して以下の報告がある。ただし、グリシンは抗精神病薬のクロザピンの効果を減弱させる報告があり、同時使用は避ける。
〔不眠傾向患者171名 (平均47.1±13.3歳、日本) を対象とした臨床試験〕
グリシン3g/日を就寝の30分~直前に、4週間摂取させたところ、睡眠深度、中途覚醒回数等の改善がみられた。
〔健常者11名 (平均40.5±10.1歳、日本) を対象としたプラセボ対照クロスオーバー単盲検無作為化試験〕
グリシン3g/日を就寝前に摂取させたところ、睡眠満足感、寝付きの状況、睡眠時間、日中の眠気、日中の認知機能に改善がみられた。