質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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サプリメントとして使用されるコラーゲンの危険情報はあるか?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2018年5月 |
コラーゲンは様々な構造で存在し、タイプによりI型、Ⅱ型等に分類される。サプリメントとして利用されているものの多くは、コラーゲンの加水分解物〔コラーゲンペプチド (低分子コラーゲンと記載されていることも多い) 〕である。コラーゲンペプチドは、アミノ酸が2から100以下の混合物であり、構成されるアミノ酸はグリシンやプロリンが多く、必須アミノ酸のトリプトファンが含まれていないため栄養価は低い。一般的な危険情報は以下のとおり。
- ニワトリのⅡ型コラーゲンは、食欲不振、嘔吐、胃の不快感、口内炎、膨満感、吐き気、げっぷ等の胃腸症状、トランスアミナーゼ濃度の上昇等を生じる可能性がある。
- 皮疹等のアレルギー症状、頭痛、めまい等を生じる可能性がある。
- Ⅱ型コラーゲンの安全性については十分なデータがないため、妊娠中・授乳中は使用を避ける。
(国立健康・栄養研究所の健康食品の安全性・有効性情報の素材データベースより)