質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
健康食品等に含まれている冬虫夏草(とうちゅうかそう)とは何か?(一般)
食品・健康食品 |
|
年月 | 2019年5月 |
冬虫夏草〔和名:シネンシストウチュウカソウ、学名:Ophiocordyceps sinensis〕は、糸状菌(Cordyceps sinensis)が昆虫 〔主にガやチョウ等の麟翅目(りんしもく)、コガネムシ等の鞘翅目(しょうしもく)の幼虫〕 に寄生して、その体内に菌糸の固まりである菌核を充満させ、時期が来ると昆虫の頭部や関節部から棒状の子実体 (キノコの地上部) を伸ばしたものと幼虫の死体との複合体の総称である。冬は虫で夏になるとキノコ (草) になることから冬虫夏草と呼ばれている。狭義には、コウモリガの幼虫に寄生したもののみを指すが、最近の広義の解釈では、昆虫などにCordyceps属やその近縁種属が寄生したものも含めて指すことが多く、幼虫の種類により300~400種の冬虫夏草が確認されている。主な成分は、cordycepin、cordyceptic acid、ergosterol、cholesterol等である。中国では古くから漢方薬として使用され、滋養強壮、健康促進効果等が報告されている。日本では、抗酸化作用、抗腫瘍作用、免疫賦活作用等が検討されており、全草は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分され、健康食品等として利用されている。