質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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杜仲茶と相互作用がある医薬品は何か?(一般)
食品・健康食品 |
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年月 | 2020年8月 |
トチュウ(杜仲)は中国原産の落葉高木で、日本には大正時代に渡来し、葉を茶として用いる。食薬区分で、果実、葉、葉柄、木部は、「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される。杜仲葉から熱水抽出した際に得られる杜仲葉配糖体のゲニポシド酸は、一過性の血圧降下作用が認められており、杜仲葉配糖体を関与成分とし、「血圧が高めの方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。従って、降圧作用を有する薬剤を服用中は、過度の血圧低下に注意する。また、杜仲葉はカリウムを多く含むため(1,450mg/100g)、カリウム製剤やカリウム保持性利尿薬との併用にも注意する。
※トチュウの樹皮は、日本薬局方(生薬等)に収載されている。
本質:重症筋無力症治療薬、関節症治療薬。
適用:薬用酒用薬である。滋養強壮の目的で配合されている。
漢方製剤:大防風湯に配合されている。